フィンランド生活168日目〜ヨーロッパの宝くじ編〜

宝くじ当たったらどうする?→国籍買う
yuki 2023.02.02
誰でも

朝から大学に行き、懸賞論文をせっとやる。間に合った…と思ったら提出期限を1分過ぎていた。無事に審査してくれるのだろうか?だいだいかかった時間は15時間程度?かな。おもったより時間をかけてしまった。入賞はちょっと無理かな…。あんまり出来に納得いってないし。まぁ5日しか時間なかったし、かけた時間も15時間程度だし、そこまで良くないよね。その後に大学の課題を終わらせる。時間としてはそこまでかかっていないからラッキー。

知人とラインをしていると、急に「長いから映画は見れない」という話に。「1時間半の映画は見れないけど、tiktokは4時間見れるのかよ!」みたいにツッコむと「ストーリーとかなくて、同じことの繰り返し」だからtiktokは見れると返答が。衝撃を受けました。「ストーリーがなくて、同じことの繰り返し」が好きな人がいる、ということに。単調で飽きるんじゃないのか?と思ったと同時に、これがカズオ・イシグロの言う、『縦の旅行』の必要性か、と思いました。

俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。私は最近妻とよく、地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどういう人かをもっと深く知る「縦の旅行」が私たちには必要なのではないか、と話しています。自分の近くに住んでいる人でさえ、私とはまったく違う世界に住んでいることがあり、そういう人たちのことこそ知るべきなのです。
カズオ・イシグロ

いや、私も小難しいことを永遠に論じたいわけじゃないし。意味をなさない映像作品を頭空っぽで見たいときだって勿論ある。ただ映画を見れないというのには衝撃を受けた。お子さんも大きいので、現代社会に疲れちゃったのかな。

かくいう私はtiktokは「承認欲求に強めの若い女の子がダンスしてるだけ」というイメージで止まっており、社会の最前線を追っている私の知人のほうが、「人間を社会的動物」と定義した場合、より人間らしいのかもしれない。

夕食は宝くじの話に。フィンランドではユーロジャックポットという宝くじがある。これはヨーロッパの複数の国(クロアチア、 チェコ、デンマーク、 エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、 アイスランド、イタリア、 ラトヴィア、 リトアニア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スロヴァキア、スロベニア、スペイン 、スウェーデン)共通の宝くじ。現在の1等は現在約1億ユーロ(=140億円)(笑)。いやー1等7億でテンション上がってる日本人とは違う。こちらは140億円だぞ。

1〜40までの数字から5つ選び、さらに1〜12までの数字から2つ選ぶシステム。なお、1〜50まで選んだ数字と、1〜12までで選んだ数字はかぶる可能性があり(3,7,21,28,44,3,12)。ちょっと算数出来る人は、これ確率ヤバいじゃないか?と思いますよね。50C5×12C2=139838160≒1億3983万。つまり大体1億3983万分の1です(笑)。

確率が1億3983万分の1で賞金が1億ユーロなので、期待値は0.715ユーロ。期待値0.715ユーロのものを2ユーロで買うのはどう考えても損なのですが、それがわかってたらギャンブルも楽しくない(笑)。

1000万回買ったら約93%の可能性でハズレ、1億回買っても48%の可能性で外れるので、心理的には1000万回〜1億回外れた時に買いたいものですね。キャリー額より、いままでに何枚ハズレくじがあったかどうかをちょっと予測できるとキャリー額で購入行動を決定できるんだけどな。

食事では「140億円あったら何がほしい?」との話題に。ガルフストリームG700(高級プライベートジェット)が約100億だから買えるなーと話すと「いらないでしょ」と怒られる。要らないっすね(笑)。貧乏人過ぎて、欲しいものが思いつかない…。やっぱり「国籍」かな、と話す。何かとEUは非EU人に何かと優しくないので、140億円当たったら、マルタの国籍を買うことを了承してもらった。やったー。マルタの国籍はロシア人、中国人、アラブ人が買い漁っている(ロンドンの土地かよ(笑))というニュースをどこかで見た記憶があり、ちゃんと調べると115万ユーロ(=1億5000万円ほど)で購入できるらしい。こう考えると「いきなり1億円渡されたら、使い切れる?」と世間話する際に「1億じゃ足りなくねーか?」と思う。

あ、そういえば今日はweb3の授業の開講日。完全に忘れていた。授業といってもオンライン学習と同じ要領で、ビデオを見るのが基本。いやーすごいね、最新技術を学ぶと単位が貰えるなんて。日本の大学でアメリカの企業とコラボして、web3のことを学ぶと単位が貰える大学なんてあるのかな?時代のスピード感がフィンランドは違うな。まあ日本はweb3を国策としてやろうとしてるからね、国民がついてくるかは謎だけど。

メールを見ると、私が登録しているビジネス特化型SNS「LinkedIn」が 「非営利団体向けLinkedInリソースハブをあなたのために作りました!」と言っている。私、非営利団体に属して無いけど…?謎すぎる。サラッと読んでみても、完全に非営利団体を運営している人向け。なぜ私に配信されているのかわからない。非営利団体を作れってことかな…?

140億当たらないかな…と思って寝る。

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