フィンランド生活146日目〜春学期はじまた〜

私のプログラム、誰も授業に来ないwww
yuki 2023.01.11
誰でも

1月9日。吹雪がふいている。寒いなー。なんで今日は学校に行かなければいけないんだ、全部オンラインでいいだろ。と思いながら通学。フィンランドに来てから歩きスマホをしなくなった、なぜならモコモコ手袋をしているし、ポケットに手を突っ込んでいるからだ。そうすると自然に周りの人を日本にいるときよりも観察してしまう。

反対側から美女が歩いている。うわ、すごい。へそ出してる。まじか、この美女。もちろん暖かそうなコートを着ているのだが、コートのボタンは留めずに、前はがら空き。現在の気温マイナス7度くらいだぞ。絶対寒いだろ、その格好。前もブログに記したが、温度感覚バグってるフィンランド人をたまに見る。氷点下で半ズボン履いている男性とか。あとコートの下はけっこうみんな薄着なんだよね。あれ、どうなってるんだ?

初めての教室だったので、少し迷ってしまい10時3分に到着。クラス始まる12分前だな、ヨシ。骨の髄まで染み付いた日本人の行動。先生はまだ来てない。教室の生徒、なんか白人ばっかりいて南アジア人やアフリカ人がおらん。。。うちのプログラムの生徒、誰も来ていない。。。え、なんで??

しばらくすると先生が教室へ来たあと、続々と生徒も来る。誰もうちのプログラムがいないので不安になり、生徒が来るたびに確認して、うちのプログラムの生徒かどうか確認するも、誰も来ない。

時間割を何回もチェック。何度みても学生ページに「必修です」と書いてあるし、そして時間割のウェブサイトには「履修中」となってるし、ウェブサイト上のコースの説明と現在のやってることが同じだし、先生の言ってることも事前に届いてるメールと同じだ。確実にこのクラスだ。

はあー、まじでクラスメートが苦手。ここまで大学院に対する向き合う姿勢が違うとなんかもう仲良くなろうとは思えない。二十歳前後の「人生楽しもうぜ!」みたいなノリで勉強サボる交換留学生はある種の正解かもしれないけど、正規の修士院生が必修の授業に出ないのは違うだろ。勉強を必死にやった上で、バカを楽しむのが正しいのでは?しかもクラスメートはみんな30歳前後(らしい)。彼らの人生なんで、私が考える必要なんて無いからいいんだろうけど。でも一緒に真面目に勉強する仲間がほしかったな。

さて、授業は「定量的研究法」簡単にいうとSPSSというソフトウェア授業だった。

SPSSは統計パッケージソフトの代表的な製品である。SPSSは、社会科学の統計分析に広く使用されているプログラムである
ウィキペディア

うーん、なぜRにしなかったのだろうか。と思ってたら、「SPSSのほうが簡単。Rはコーディングの経験が必要」というもっともらしい回答が。いや、どう考えてもこの先はRだろ、とひそかに思ってると、この先生は「Rも学びたいなら資料用意しておくよ」とのこと。やるやん。まぁ自分で勉強しはじめましたけど。この「定量的研究法」の前半は統計学の意義とか説明していたので、再び時間割をチェックしてこの授業があっているからチェック笑。やっぱり誰もクラスメートがいないのは不安になる。

さてメールをチェックすると、昨日7時間47分かけたテストに落ちたことが分かる。このテストは、時給16ドルの仕事に就くための試験。働きたいなら、もう一度試験を受けてくださいとメール。昨日のテストを含め、この仕事に対して、すでに合計12時間ほどは割いてる。一銭もまだ発生していないのに。私の中では、時給16ドルという概念はすでに崩壊している。
仮に再試験を2時間で終わって、合格したとする。その後、200時間働いたとする。発生する賃金は3200ドル。テストを含めこの仕事にかかった総時間は214時間。これは14.9ドル。200時間働いても実質時給は15ドル未満。

そう考えると不満が3つ出てくる。①採用広告等にて「テストが5つある」ことに関する事前告知がなかったこと。英語のテスト、日本語のテスト、テスト1、テスト2、テスト3とある。長いよ。最初から書いてあったら応募しなかったかも知れない。②最初に個人情報を全部集めるところ。テストが始まる前から、銀行口座、マイナンバーなど提出させた。(もしかしてこれが狙い…?)。③テストのフィードバックが無いところ。どこで間違えたか分からないので復習が出来ない。

ネットでググるとテストは難しい様子で、結構な人が落ちるらしい。(しかも時給19ドル時代もあったらしい…。2500円以上か)。おいおい、だったら尚更書いとけよ、と思う。

定量的研究法の授業のあとは、学食でご飯。お、2.95ユーロになってる!あれ、3.2ユーロから値下げしたの?学食が3.2ユーロだった期間、2ヶ月位しかないじゃん。貧乏大学生にはこの0.25ユーロでさえ、嬉しい。お金、どっかに落ちてないかなー。83兆円くらい欲しい。

人参多めとなっております。

人参多めとなっております。

食事中は、上記の仕事のことを調べたり、NARUTOの大蛇丸(の声真似)が料理するYoutubeを見る。つけ麺食べたい。すた丼食べたい。

午後は、1月20日締切の課題をこなす。4時までやったが、終わらなかった。自分の信条(既存の福祉国家論を発展途上国に当てはめることに反対)と逆に、発展途上国における福祉国家分類も既存の福祉国家論で構わないということを書くことになっているが、自分の信条と逆のことを書かなければいけないので、どうも進まない。結局3時間ほどで500単語しか書けなかった。これはヤバい笑。全部で2,000単語なので、6時間ほどで終わる予定だったが、これは6時間では終わらないかもなーと思い始める。

途中でメールをチェックすると、夏季インターンシップ、留学生就活講座などの情報があったのでカレンダーに入れる。特に夏季インターンシップについての講座はおそらく重要でしょう。気になったのは卒業証書のデジタル化について。日本の大学は卒業すると立派な学位記をくれるが、フィンランドの卒業証書はペラペラ。なんか…普通のA4用紙。そして当大学は今年から紙の卒業証書を廃止するそうです!すべてデジタル。
基本的にデジモノが好きでデジタル化が進んでるフィンランドが好きなんだけど、学位記の廃止までしなくて良くない?まぁ確かに「紙で印刷する意味って何?」と言われればそれまでなんだけど…。

16時30分には家に帰り、夫婦の時間。17時からはプログラムのミーティング。ジョイントディグリーなので、オンラインでオーストリア側の生徒とフィンランド側の生徒が月に一回程度、ミーティングをするのだ。オーストリア側の生徒が6人ほど参加し、フィンランド側の生徒は誰も参加しない。本当にクラスメートが嫌いになる笑。おれ、いまからでもオーストリア側に混ぜてもらおうかな…笑。話題は2月にいくオーストリアでの生活に(物価、電車システムなど)。フィンランド側の生徒は私しか参加してないので、なんというか6人とっては時間の無駄。

友達から「UCバークレーに願書出した!」とメッセージが来たのでちょっと会話。「履歴書に嘘ついた」というから見せてもらうと大嘘ついててワロタ。SQL, Python, R, C++, JMP Program, Google Cloud Platform, Microsoft Officeのスキルがあると書いてあったが、実際にはMS Office以外、何も出来ないとのこと笑。さすがアメリカ。やっぱりこれくらい盛らないと駄目なのか。仮にUCバークレーの情報大学院入っても、ついていけるのか?と不安になる。

仮に博士課程行きたい!と間違った決断をしたらアメリカに行きたいな…。あ、英語話せないんだった笑。

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