フィンランド生活160日目〜フィンランドと徴兵制〜
午前も午後もボケーとしていただけの日。いいでしょ、こんな日があったって笑。午後、甥っ子がよくプレイしているフォートナイトで遊ぼうとする。しかし、なんとダウンロードに1時間以上かかり、プレイできない。せっかく甥っ子と遊ぼうとしたのに…。ショックです。仕方ないので、甥っ子や義妹が遊んでいたフォールガイズで日本の友人と遊ぶ。
さて、面白い記事を発見。
2025年に徴兵制の改革がされるという記事。この「改革」というのは、端的に言って徴兵を拡充するものであるということが(現在は)示唆されている。ではどのように拡充されるのか?それは「女性」も徴兵される。ということである。
ちなみに女性徴兵に関しては、ロシアによるウクライナ侵攻以来議論されているもの。昨年10月の調査の結果は、国民の35%が支持、44%が反対、残りが回答拒否、となっています。昨年5月の国会議員向けのアンケートは3割が賛成、7割が反対と国会議員は反対多め。今年4月の選挙で大幅に議員が入れ替わったり、ロシアが攻めてくるといったことが起きない限り2025年に女性が徴兵される可能性はハッキリ言って少ないでしょう。(ただ、今年4月の選挙次第では変わる可能性は残っている)
とはいえ、女性も国も守る!という意識はロシアの蛮行によって向上したように思えます。2022年にフィンランドで兵役を終えた女性は約1,200人で、フィンランド国防軍によると初めて1,000人を超え!日本と比較するとどうなるんだろう?と思って調べると女性自衛官は約1.8万人。日本とフィンランドの人口の差は約22.7倍なので、1.2×22.7=2.7万人なのでフィンランドのほうが女性の参加率が高い。(兵役と正規軍を比較するのは単純比較するのは間違いかもしれないが。)
フィンランドに来て、びっくりしたのが徴兵制に対する意識。日本だと「徴兵制賛成者=ヤバいやつ」に認定されることがしばしばあると思うが、フィンランド人は徴兵制を嫌っていない。まず前提としてフィンランドの徴兵制は、軍隊か社会福祉のいずれかを選べる。なので軍事訓練を必ずしなくてもよい…のだが、徴兵された男は軍事訓練を選ぶという。日本に比べるとめちゃくちゃ個人主義でドライなのに、「国を守る」ということは日本より非常に強い。もし「戦争になったら国のために戦うか?」という質問に対して、日本は13.2%の人が「はい」と答えたのに対して、フィンランドでは約75%の人が「はい」と答えているし、2021年の「希望する就職するランキング」で男子学生にとって、「国防関連」が最も人気な就職先のひとつなのである。
そして徴兵自体も「楽しい」ものであるらしい。土日には外出できるし、外部との連絡も制限されていないらしい。ここからは完全に推測だが、「過酷な訓練」などはあっても「理不尽な暴力や命令」等がないので、楽しいものなのではないだろうか?ちなみに私もそんなフィンランドに染まってしまったのか、「適切な」徴兵制(フィンランドのように、本人が拒否した場合は社会福祉コースがある、など)ならば、そこまで猛反対することもないのかな?と思い始めている。書いてて思うが、チョロいな、自分笑。今の自衛隊や政治を見ると、日本で適切な徴兵制が行われるかどうかは甚だしく疑問であるが。
北カレリアの田舎(=保守的&ロシアとの国境沿い)の意見をもとにしているから、都会っ子のヘルシンキ人はどう思ってるのかはわからないけどね。
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